子供のメンタルケアに関わる仕事

子供たちの中には、家庭内の事情や問題によってごく普通の生活を送ることができない場合があります。そのような環境に置かれた子供たちのメンタルケアは、とても大切な仕事です。

児童福祉司は、子供や保護者の相談に応じ、問題を解決するためのサポートをします。また、家庭内暴力や児童虐待などの問題を抱える家庭を、ケースによっては医師やカウンセラーの協力を得て、健全な姿に導く手助けをすることも役割の1つです。そのためには、日頃から問題を抱える家庭を訪問して話をよく聞き、信頼関係を築くことが欠かせません。関係部門との連携も必須なので、コミュニケーション能力が必要といえるでしょう。

児童指導員は、児童福祉施設で生活する子供たちが健全に自立できるよう、さまざまな面からサポートします。児童福祉施設は入所する理由によって異なり、中でも児童養護施設や児童発達支援センター、児童心理治療施設、障害児入所施設は児童指導員の配置が義務付けられているのが特徴です。事情があって保護者と一緒に暮らせない子供や、心理的な問題など障がいを抱えた子供と関わる仕事ということもあり、子供たちに寄り添って対応していくことが求められます。責任は大きいですが、その分子供たちが成長し、巣立っていく姿を見守れることは子供好きな人にとって大きなやりがいになるはずです。

児童福祉司と児童指導員は、どちらも問題を抱えた子供と関わる仕事ですが、子供の健全な成長を願う気持ちが形になる仕事でもあります。